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妊活お役立ちコラム

2021/09/28

おうち妊活

着床しない原因はこれ?~着床不全を引き起こす銅と亜鉛の関係~

こんにちは!!

そあら鍼灸院の福田です。 



 突然ですが… 


「ERA検査もPGT-Aしたのに、なかなかうまくいかずつらい…」

「移植の時のホルモン値や内膜の厚さも問題ないのに、なんでかすりもしないのだろう」

「検査も全て陰性で、原因がわからず、他に何をすればいいのかと途方も暮れてしまう」


など悩んでる方は少なくないと思います。




かつては着床しない原因の多く卵の質だと言われていましたが、
最近では、ERA検査着床不全の検査を行うことも増えてきました。





そのなかの一つとして、

「亜鉛と銅のバランス」

が着床不全の原因の一つとなっている可能性があるかもしれません。




それについて今回は深掘りしていきます‼︎



銅と亜鉛のバランスでなぜ着床不全?


血中の銅が多いと着床への影響が懸念されるため、

妊娠率が低下する可能性があるとされています。




血液中の銅濃度が高く、亜鉛濃度が低くなると、妊娠率が低下することが報告されてる論文。

Matsubayashi et al., Is a high serum copper concentration a risk factor for implantation failure? BMC Res Notes. 2017: 10; 387.  




裏付けとして…子宮内避妊具の中には銅を付加されているものもあり、避妊効果が高いとされています。 

比率に関しては銅/亜鉛が1.6未満が望ましいとされています。




亜鉛の働き



亜鉛は、アミノ酸からのたんぱく質の再合成DNAの合成にも必要なので、

胎児や乳児の発育や生命維持に非常に重要な役割を果たしています。



ほかにも、骨の成長や肝臓、腎臓、インスリンを作るすい臓、精子を作っている睾丸など、

新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルとなります。



また体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素の構成成分であるほか、

味覚を感じる味蕾細胞や免疫反応にも関与しているのです。





【亜鉛を多く含む食材】


亜鉛はほぼ全ての細胞に含まれるので、肉・魚介・種実・穀類など多くの食品に含まれています。



特に多いものとしては

牡蠣、あわび、たらばがに、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、

高野豆腐、納豆、えんどう豆、切干大根、アーモンド、落花生などです。




さらに亜鉛の吸収を高めるために

肉・魚介類などの動物性たんぱく質ビタミンCクエン酸一緒に取るのがオススメ‼︎




ビタミンCは、クエン酸のキレート作用(ミネラルを包みこんで吸収を高める)を強める働きがあるため、

梅干しやレモンのように両方を同時に摂取すると、亜鉛の吸収率を高めてくれます





銅の働き




銅は、体の中で骨、骨格筋、血液を中心として成人で約80mg存在しています。 


赤血球中のヘモグロビンという赤い色素は鉄を成分としていますが、

銅はこのヘモグロビンをつくるため鉄を必要な場所に運ぶ役割をしています。





そのため鉄が十分にあっても銅が無ければ、赤血球を作れず貧血になってしまいます。



また、銅は体の中の数多くの酵素となって、

活性酸素を除去するなどの働きをしたり、骨の形成を助けたりする役割もしています。  




【銅を多く含む食材】


食品では牡蠣、するめなどの魚介類、レバー、ナッツ、大豆、ココアなどに多く含まれています。


しかし、日常の食生活において欠乏することはほとんどないとされています。





銅と亜鉛の関係性



銅と亜鉛は拮抗する働きを持っています。 


簡単に言うとシーソーみたいに銅が増えれば亜鉛が減り亜鉛が増えれば銅が減るのです。





亜鉛をたくさん取ればいいの?



上の論文などをみていくと銅を取りすぎると良くないイメージがありますが、

身体にとって銅も大切な存在でもあるのです。




やはり一番はバランスが大事です。


何に関してもやり過ぎは良くないです。




今回も亜鉛だけたくさん取りましょうという訳ではありません。 




ただ銅よりも亜鉛の方が摂取しづらいため、必然的に銅>亜鉛となり着床を妨げている可能性があるのです。 





そのためには亜鉛を摂取する意識を持つことが、銅と亜鉛のバランスを改善することにつながります。  



良い子宮環境をつくり移植に備えましょう。





まとめ


銅/亜鉛比が1.6以上となると着床を妨げてしまう可能性がある。


銅と亜鉛は拮抗作用があり銅が増えると亜鉛が減り、亜鉛が増えると銅が減る。


銅も重要な栄養素ではあるが意識しなくても不足することないので、意識して亜鉛を取る必要がある。



この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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