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妊活お役立ちコラム

2013/12/01

妊娠中/産後

逆子鍼灸再び!戻るが臍帯下垂で帝王切開?そして陣痛促進の鍼灸。


治った逆子でしたが、なんとまた戻ってしまったとのこと。

切迫早産で入院中に逆子鍼灸−刺さない鍼だけで逆子が治った−) 

 

その後の続きを書くこととなってしまいました。

そしてここからが色々あった…




前回の逆子鍼灸のまとめ

  • 切迫流産で一か月近く入院中に35週で逆子鍼灸を刺さない鍼だけで行う
  • 逆子とは、そもそも赤ちゃんの上下のアンバランス!
  • 東洋医学的な治療は、そのアンバランスを解消すればよい。
  • 診察をすると、上半身は水の停滞で下半身はカサカサで水不足というアンバランス→水のアンバランスと上にたまってしまったものを降ろす作用のあるツボを使う!
  • アンバランスな子宮環境のバランスが良くなり、戻る


逆子鍼灸 36W5D

逆子は一度戻っても、また逆子になってしまうことはあるので、気を取り直して逆子鍼灸の再開です。


逆子鍼灸を再開したのは36W5Dからです。

(そろそろ厳しくなってくるころ…)

切迫早産からの退院後はしばらく飲み薬のみで張り止めを服用していたとのこと。


現在は服用していません。

お腹を見てみると前回よりは確かに固くなってきています。


症状は以前と同じのため、ツボも同じく刺さない鍼で一ヵ所です。


左三陰交

右至陰


座って背中と腰の治療。

そして逆子の灸も行います。


(逆子の灸は直接ひねったお灸がよく効きます。

そあら鍼灸院では、ちぎって使えるようにしたもぐさをお渡しし、ご自宅でお灸ができるようにしております)


逆子鍼灸 37W0D

次の治療は37W0Dでした。

ついに正産期です。


二日後に検診で、そこで治ってなかったら帝王切開の日にちが決まる日。


この日も脈や症状は同じためツボは同じく刺さない鍼で一ヵ所だけです。



逆子鍼灸 37W2D

そして37W2D。

運命の検診の日。


帝王切開は免れるか!?


病院で緊急手術が入り、3時間待ったけど診察できず。


と、まさかの展開。


助産師さんがみてくれたようで、

どうやらなおってない様子。


さらに二日後に診察とのことです。



逆子鍼灸 37W4D

心配だからとのことで、運命の日も逆子鍼灸となりました。


お腹を触ってみると・・・


なおっていません。


少し横になっているような状態です。


以前と反対向きになっていました。



症状を聞くと、お腹の中の奥の横の方が突っ張る(中で靱帯が引っ張られるような)と、今までになかった新しい症状が出てきました。


本来、健康な妊婦さんの脈は太いもの。


本日脈を診ると、どこかピーンとした感じの脈が加わったような感触です。


こういう脈が出るのは

  • 突っ張る
  • 引きつれる
  • けいれん
  • 肋骨の下が張る

という症状の時に出てきやすい脈です。


こういう脈を柔らかくすると、

硬い筋肉(今回でいえば子宮)が柔らかくなるので、

お腹が柔らかくなり、突っ張りも消えます。


これらを踏まえて

足臨泣というツボを使いました。


もちろん刺さない鍼で。


脈を診ると、柔らかさはOK!

お腹も柔らかくなりました!!

なおりやすい子宮環境になっているとみます。



逆子の灸は左三陰交、右至陰。


今回は刺激量を変えるため、横になりながらです。

座って背中と腰の治療。



最後に家で両方の三陰交に5回づつ、至陰に3回づつお灸をしてもらうよう伝えて終了です。

二日後が診察です。



検診日 逆子鍼灸の結果は!?

また逆子


そして再度運命の日。


いつもそうですが、入試の発表のようで緊張します!


連絡が来ました。

「なおってたー!」

いやーよかったよかった!


しかし、試練はまだつづく…



自然分娩ができない?臍帯下垂 38W1D

臍帯下垂

38W1D

本日診察に行った時には、逆子にはなっていなかったもののまた衝撃の事実が


臍帯下垂ということで臍の尾がお腹の下の方にあるためにこのままでは自然分娩はできないとのこと。


明日また検診して戻ってなかったらそのまま入院して帝王切開とのことです。


せっかく逆子がなおったけど・・


やるしかないでしょう!


やれることを!


という事で急遽治療をすることにしました。





症状は、お腹が最近張ってくることが多くなった。


右に下の方が引きつるように突っ張る。


脈は少し細く硬い感じがあるので、その脈の硬さを取ればお腹の引きつる突っ張りもとれるだろうと判断。


一ヵ所鍼(臨泣)をして脈の硬さが取れたので、連動してお腹もうまく突っ張りが取れました。


あとはお腹と背部と腰を少し緩め安産灸です。



「また明日の検診次第ですね」


と治療を終える。



翌日の検診で臍帯下垂、

戻っててくれました!


「これであとは陣痛を待つだけですね。」




陣痛促進の鍼灸 41W1D

今度は予定日が過ぎても産まれてくる気配がない。


ということで41W1Dで陣痛促進の治療。


お腹はまだ下がってきていません。


脈はまだ少し硬い感じがあります。



これがもっともっと柔らかくなれば産まれてくることができる体になります。


治療は硬い脈をとることを目標に一ヵ所鍼をしました。


次に右手と右足のツボに一ヵ所づつ同じように当てる鍼をしました。


このツボの組み合わせについては、昔からいわれている、いわゆる堕胎で使っている方法です。



陣痛促進ではこのように応用して使うことができます。


最後に足に指に二か所お灸をして終わりです。


治療時間は15分ほど。

これまで二転三転とありましたが…


無事ご出産されました!!




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この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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数万例超の臨床実績から導き出した方式
〔①不妊鍼灸3本柱×②不妊カウンセリング×③おうち妊活〕

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・不妊カウンセリング(「妊活情報/クリニック選び」「認活」)
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