東洋医学に興味のある方は、「腎」というものは生殖に大きく関わっているという話は聞いたことがあるかもしれません。
この腎には「腎の陰気」と「腎の陽気」があります。
腎に関わるものに「命門」というものがあります。
この命門の部位や生理機能については歴代の医家達の認識は諸説ありますが、
その医家達の説を総合すると、「命門は生殖の機能をコントロールすることで、命門と腎の生理機能は通じ合っている」といっています。
東洋医学の腎という臓気は、水の臓と言われ津液(水)を貯蔵しています。
この「津液」は「胃で食べ物から作られたものが最終的に腎に送られてくる」という流れです。
津液の多い腎は冷えるばかりでは困ってしまうので、
心から降りてきた、「命門の火」という陽気もあります。
「腎の陽気」のことです。
この「命門の火(腎の陽気)」と「腎の津液(腎の陰気)」が合わさり、「三焦の原気」が生まれ、
三焦・経絡を通じて臓腑経絡にめぐり生命活動を支えます。
これが生殖の機能に大きくかかわってきます。
この一連の流れを意識して臍灸をしております。
※
津液=水のこと
腎の陰気=腎の津液
腎の陽気=命門の火
「命門の火」+「腎の津液」=「三焦の原気」 |