不妊治療(不妊鍼灸、はりきゅう)新宿区のそあら鍼灸院

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〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-13-7 タカラビル2F

不妊鍼灸

ここでは【不妊鍼灸×不妊カウンセリング×自宅妊活(セルフケア)】の不妊鍼灸について解説します。

人間は本来妊娠する力を持っています。その力を十分に引き出すことができるよう、3つの提案があります。 
それが【不妊鍼灸3本柱】です。
① ベースUP(妊娠しやすい脈づくり・お腹づくり)
② ジグザグの法則3ステップ(「加速期」「改善期」「定着期」で妊娠しやすい身体へ)
③ 鍼灸推奨日 不妊鍼灸大事な日(採卵鍼灸、着床鍼灸など)

文中の緑の字は主に東洋医学の理論説明なので、興味のある方はお読みください。
東洋医学では人は自然の一部と考えます。
シンプルながら奥深く面白いところです。

1の柱:ベースUP(妊娠しやすい脈づくり・お腹づくり)

妊娠しやすいお腹づくりについて

温かくてふっくらした弾力のあるお腹は、生命力のあふれた妊娠しやすいお腹といえます。(このお腹が目標基準です。) 
赤ちゃんのお腹がそのようなお腹で、ゴムまりのような弾力のあるお腹です。

温かくふっくらというのがミソで、「温まる」と物質は膨張します。 
物質を温めると熱エネルギーが高くなり、動きが活発になり物質の体積が増えるからです。 
つまり温かいお腹は少しふっくらします(脈も同じで、熱のある脈は太さが出ます。反対に冷えたお腹はふっくらせず、凝縮してキュッと堅くなります。)

延べ40,000人のお腹を診てきて感じることは、一定のお腹まで良くなるとうまくいく確率が高まるということです。
(もちろん身体の状態や体調が良くても、年齢やホルモンその他の原因もあり絶対うなくいくとは言い切れません。
また、まだ良くなっていないお腹でもうまくいくこともあります。
しかし今まで診てきた経験から考えると、冷えの改善など身体の状態が良い方が確率が高まります。そこをお腹づくりの目標として基準にしています。)

妊娠しやすい脈づくりについて

個人的には東洋医学的に妊娠しやすい身体を引き出すことができる一番のポイントだと考えています。

「妊娠を脈で診断」する。 
もしかしたらこんな話を聞いたことがあるかもしれません。 
「脈で妊娠しているかどうか」ドラマでそんなシーンを見たこともあるかもしれませんね。
滑脈というスムーズな脈。そして脈の打つ速さも少し早くなります。

妊娠中の脈は温かくとても生命力に満ちた状態です。
いわゆる熱の多い状態です。 
赤ちゃんは熱の塊だと考えるので身体も熱に傾きます。 
そのため身体も温かく脈も熱の多い脈を示します。
(熱は勢いがあるので、脈の流れに勢いが出て、太さがあり速くなります。妊娠中は熱に傾くので、そのような脈になります。反対に冷えた脈は流れが悪く堅かったりします。冷えの影響で凝縮しますからね。)


したがって妊娠中の脈は、身体も温かく流れも良い状態を表します。
つまり妊娠中の脈に近づけてあげると、身体も温かく流れも良い状態となります。 
血流が良いということは、必要なホルモンや栄養や酸素が子宮、卵巣などの臓器・筋肉などに届くということです。

2の柱:ジグザグの法則3ステップ「加速期」「改善期」「定着期」

妊娠しやすい身体は、先述の目標基準に到達することです。

具体的な変化のしかたは
身体変化×治療頻度→目標基準
により、ベースUPしていきます。

鍼灸をして身体の状態はどのように改善していくのか?

ジグザグしながら右肩上がりに上がっていく
ⅰ図のように鍼灸治療の後は良い状態に変わるので、目標基準に近づきます。
ⅱそして時間が経つに連れて徐々に戻っていきます。
ⅲ次回鍼灸をしたときにまた状態が上がります。
ⅳそして少しづつ戻っていく。
ⅴこのようにジグザグしながら右肩上がりに改善します。

ジグザグの法則3ステップ

目標基準に到達するまでの期間は、おおよそ以下の流れとなります。


まず目標は二重目標となります。
図の中の赤のラインが理想の目標(80)、オレンジのライン(70)が最低限達する目標です。

そこに近づき「身体づくり」ができると、採卵や移植に有利な卵巣環境・子宮環境だと考えます。


そのために治療期間を大きく3つのステップに分けて考えます。

ステップ1「加速期」
    目的:ブルーのラインに到達すること。
    効果:身体は元の状態を通常の状態だと認識しています。
       そのため最初は体が特に戻りやすいです。
       早く上昇軌道乗せたい期間。
       ロケットの発射のようなイメージです。ここで爆発力を出して加速すると有利です。

ステップ2「改善期」
    目的:オレンジのラインに到達すること。
    効果:徐々に良い変化が出てきたところを、その流れで目標まで到達させる時期。
       ロケットが大気圏に突入するイメージです。

ステップ3「定着期」
    目的:オレンジのライン以上を維持し赤ラインを目指す時期。
    効果:良い卵巣環境や子宮環境が十分発揮される状態です。
       人工衛星が落ちずに飛び続けていられれば良いイメージです。


ステップ3に到達し、ある程度いい状態をキープできるようになると、身体がいい状態を覚えるようになります。
そのため治療間隔を延ばしてもキープすることが可能になります。

ステップ2「改善期」にオレンジの目標まできたら…

おおむね週1回づつ鍼灸をするとジグザグしながら右肩上がりに上がり、底上げされていきます。 
妊娠しやすい状態を発揮するために「オレンジラインの目標」に到達することが重要です。…ステップ2

「オレンジラインの目標」に到達できたら、今度はそれをキープし赤のラインに近づけること。ステップ3

オレンジラインをキープできている限りは、身体の温かく血流の良い状態ということです。


つまり良い卵巣環境ということです。


一次卵胞が排卵するまで約200日(半年)かかります。
その考えからいうと半年間この良い状態をキープすることが理想です。

この理想的な状態を定着させ、妊娠力を発揮しやすくするのがステップ3となります。

3の柱:効果の出やすい重要な鍼灸推奨日・大事な日(採卵鍼灸、
着床鍼灸etc…)

1の「身体のベースUP」をしていくことがとても重要ですが、その中でも採卵や移植に向けてピンポイントでお勧めの日があります。 

採卵鍼灸

妊娠には卵子の質が大きく影響します。
排卵誘発剤などのホルモンは血流に乗って卵巣まで届き、卵胞が育ちます。 
良い卵子を採卵できるようにするため、月経の前後辺りから採卵までの約2週間は通常より少し不妊鍼灸の間隔を詰めて重点的に行っています。


移植鍼灸
着床のメカニズムはブラックボックスとされてきましたが、着床不全に関する取り組みは以前より増しています。
ERA・EMMA・ALICE検査や慢性子宮内膜炎の検査(BCE検査)はもちろん、クリニックによっては子宮の収縮を調べたり、さらには血小板に含まれる成長因子によって内膜を厚くする治療等、子宮環境の重要性に注目が集まっています。 それだけ子宮環境は重要です。

移植鍼灸では着床しやすい子宮環境づくりを行い、
  • 冷え性改善
  • 温かいお腹(子宮)
  • 子宮内膜の厚さ8mm以上
  • つきたてのお餅のように弾力のある柔らかいお腹
良い環境で移植を迎えられる準備をします。

着床鍼灸

着床日に合わせて行う鍼灸です。

① 胚盤胞移植の場合

移植日当日の鍼灸をおすすめしています。
鍼灸は移植前と移植後どちらの方がいいか質問されることがあります。 
可能であれば、移植直前をご案内しています。

当日ができない場合は、前日がおすすめです。
  • 移植時間に関して
  • 移植の時間は病院によりさまざまです。 移植が午後から始まる場合は、直前の治療が可能になります。 
    また近所の病院での移植の場合は、自由時間の間に受けることが可能です。

    移植後の鍼灸治療の場合は、冷やさないようにして緊張しやすい方は腹式呼吸等で自律神経を整えて移植をお迎えください。 
    移植後にしっかりとお身体を整えさせていただきます。
    ※当院では毎日11時台の予約枠が、移植の患者様優先枠とさせていただいておりますが、予約枠には限りがありますので、移植が決まり次第、お早めにご予約をお願いいたします。
  • 着床鍼灸の作用
  • 血流促進作用があり、中枢神経を介して交感神経の過緊張を和らげます。 
    そして「ホメオスタシス」と呼ばれる身体を健康な一定状態に保とうとする機能があります。 
    自律神経系、内分泌系(ホルモン等)の全身への作用により血流の調整や免疫系に効果的に働き、身体の健康を保ちます。

    末端(ツボ)から中枢(脳)へ刺激が伝わり、内蔵の働きを支配している自律神経系やホルモン系を介して内臓が調節されるのです。

    鍼灸をすると血流がよく温まり、自律神経が整って、緊張が緩んだリラックスした状態になります。


    過去に、
    「外や冷房の寒さ、移植前の緊張で身体が冷えたり緊張した状態で移植したことがあった」 と伺ったことがあり、その時から移植の前に温かい状態、血流のいい状態、緊張が緩んだ状態で臨めるといいなと思いました。 
    緊張しやすい方からは、「色々話もできて気分が紛れました」と言っていただけるので、心理的にもプラス作用があります。

    移植直前の着床鍼の最大のメリットは、自律神経を整えることで、心身ともに緊張が緩和され、リラックスすることで血流がよくなり、体が温まり、着床の準備を最大限に整えられることにあります。

② 分割胚移植の場合

  • 2日目胚の場合は、移植の3-4日後
  • 3日目胚の場合は、移植の2-3日後
移植する胚によって治療日が変わります。
分割胚移植の場合は移植してから更に分割が進み、移植の数日後に着床するためです。

※ERA検査の結果で着床の窓のズレがある場合や、分割のスピードによって着床日が分からない場合はご相談ください。
状況をお伺いして個別にご提案いたします。

③ タイミング・人工授精の場合

「排卵した日から5日~6日後」を着床の日としておすすめしています。 
治療を受ける日程に迷ったら、「少し早め」の準備を行っていただければと思います。
遅いより早めの準備の方が良いです。 
鍼の効果も当日だけでなく、翌日、翌々日と持続するので前倒しで問題ありません。
その考えは着床の日の治療すべてに共通しています。

まとめ

大きな目標

・不妊鍼灸では妊娠しやすい身体になるために、東洋医学的に脈・お腹を整えることで、あなたの持つ妊娠力そのものを引き出すことができます。

  1. ・自律神経が整い、ホルモンバランスが良くなります。子宮卵巣への血流が良くなり卵巣環境・子宮環境を改善します。

・ジグザグしながら徐々に妊娠しやすい身体に近づきます。目標基準に到達するよう目指しましょう。

小さな目標

・さらに着床鍼灸など、大事な日に不妊鍼灸を行うことで小さな目標もクリアできるよう取り組みます